2025/07/21

Raspberry Pi5にCloudflare Tunnelを設定してサービスを外部公開

 

こんにちは。

今回は、Raspberry Pi上で動かしているサービスをCloudflare Tunnel を使って外部公開した手順をまとめます。


きっかけ

ちょくちょく細々したWebサービスを開発する機会があるのですが、結局外部公開するとなると、さくらのVPSなどのadmin権限が手に入るサーバサービスを使うか、もっと静的なサイトならGithub Pagesで一旦公開しちゃうことで対応していました。

HerokuとかNetlifyなど、ぽっと公開できるようなサービスもあったのですが、独自ドメイン設定ができなかったり動的コンテンツが対応してなかったりで本番環境としてはなかなか適さないものばかりですし、他にはAWSやらGCPもあるのでしょうが、従量課金の無料枠でできる範囲も微妙なのでどうしたもんかなぁといつも悩んでいました。

色々悩んで結局いつもさくらのVPSを契約するのですが、年間3万くらいはかかってくる上、セキュア環境をちゃんと構築しようと思うと結構大変なセットアップをしないといけません。
何度か実際にランサムウェアに乗っ取られて全消しもしばしば・・・


Cloudflare Tunnel

ということでいろいろ調べて出てきたのがこちら。

https://developers.cloudflare.com/cloudflare-one/connections/connect-networks/

・自宅や社内LANのサービスをポート開放せずに外部公開できる

・独自ドメインと簡単に連携できる

・基本利用は無料


Raspberry Pi での利用にぴったり

ってことは、研究室に転がっているRaspberry Piも全然公開用サーバとして利用できるのではと思い、Raspberry Pi上で動かしていた Node-REDをCloudflare Tunnel経由で外部公開することにしました。

手順はざっくり

①ラズパイにCloudflaredをインストール

②Cloudflare Tunnelの設定

③DNS設定

④アクセスコントロール設定

これだけです。

特に難しいコマンドもなく、
トンネルを作ってDNS登録すれば即公開できました。

ただ、ドメインが必要となります。

.comドメインならお名前ドットコムとかで0円で取得できた・・・はず

お名前ドットコムはレンタルサーバと抱き合わせてこようとするので嫌いなんですが致し方なし。適当なドメインは取得しておきましょう。


環境

  • Raspberry Pi 5 (Raspberry Pi OS)

  • Node-RED 

  • お名前ドットコムにてドメイン取得済


設定手順

1. CloudFlareに登録

公式サイトで無料アカウントを作成しました。
まずドメインの移管をしていきます。
お名前ドットコムの方でネームサーバーの変更をします。以下のネームサーバーに設定しましょう。



2. Raspberry PiにCloudflaredをインストール


Zero Trustのページより、ネットワークー>Tunnelsに設定画面があります。

トンネル名など設定すると、コマンドが表示されるので、それをそのままラズパイの方で実行して、インストールします。そのままたたくだけなのでらくちんです。






3. トンネル作成

そのまま、パブリックホスト名のところに先ほど登録したドメインと、それに紐づくローカルIPアドレスをいれるだけで設定完了です。



4. セキュア設定

あとは、Accessからアプリケーションのところでポリシー設定をして、メール認証とかを必須とするかなどを設定すれば完了。







IoTデバイスや個人開発で、外部公開が必要なとき、Cloudflare Tunnelは強力な選択肢になります。

VPNやダイナミックDNSと違い、導入が簡単だしセキュリティもCloudflareに任せられるので、Raspberry Pi + Cloudflare Tunnelの組み合わせ、かなりオススメです。




2025/07/02

【参加レポート】NT金沢2025に行ってきた!~北陸発・ものづくりの祭典~

今回は6月末に開催された【NT金沢2025】に行ってきました。


NT金沢は、全国各地から電子工作、プログラミング、アート、IoT、DIYなどのガチ勢が集まる北陸最大級のメイカーズイベントです。


会場はこんな感じ。金沢駅直結でメイカーに興味のある人だけでなくいろいろな人が来ていました。

広い地下ホールにずらっと机が並び、各ブースがそれぞれの自作ガジェットを展示・実演してました。ロボット、電子工作、電子楽器、LEDアート、ソフトウェア体験コーナーなど、まさにジャンル無制限な感じでした。


おもしろブース紹介!

① 自作ピンボール風ゲーム機


手作りの筐体に大型7セグLEDディスプレイ!

中にはソレノイドやリレーが詰まってて、ボタンを押すとビカビカ動く、完全オリジナルの電子ゲームマシン。

イチから自作したとのことです。すごすぎ。


② 虫よけ超音波発生器


ポータブルサイズの「虫よけ超音波発生器」。中身はArduino互換ボード+オーディオアンプ回路で、一定周波数の超音波を発生。

ホンマに虫が来なくなるのかは・・・今後テスト予定だそうです。


③ 光るデジタルアート「金沢の雨」



紫陽花の造花の奥には、石川県の形を模した基板アートが。

下からLEDライトが当たって、透過光がとても綺麗。

まるで「電子工作×インスタレーションアート」って感じで、写真映えですね。

デジタルネイチャー感がありました。


④ 北陸大学「ものづくりLab」



大学生チームによる、木工、3Dプリンタ、Unityゲーム、農業プロジェクトなど多彩な展示。

前任校のラボがまだしっかり活動していて安心しました。


全体の感想

NT金沢は「技術系、アート系、ネタ系まで幅広く、初心者も子供も大人も、エンジニアもアーティストも同じ空間で楽しめるのが魅力です。

ただの展示会ではなく、ガチで「作ってる人がその場にいる」っていう熱量がすごかったです。


来年は出したいですね~~!